ドライフルーツティーのような味わい／Mexico

メキシコ チアパス フィンカ ドンラファ デリシャス農園 アナエロビックナチュラル
COE複数回入賞の実力農園

Light Roast/浅煎り
リンゴのような爽やかな香味と発酵によるかすかなアルコール感が相まって、まるでシードルのような印象に。アフターではラズベリーのような甘い香りも感じられます。


BUYER COMMENTS
有機栽培が盛んなメキシコ産のコーヒーに対して、ナッティな香味とマイルドカップ、フラットなボディ感というイメージを持っていました。それを大きく覆してくれたのが、デリシャス農園 ナチュラル。第一印象は、爽やかなリンゴの酸味とフレーバー。丁寧に発酵が行われていることからレーズンやリキュール、ラズベリーのような香りもほのかに感じられます。テロワールが生み出す爽やかな酸味とプロセスが織りなす香味。どちらも共存するこのクロップは、焙煎の仕方によって色々な味わいを見せてくれるでしょう。秋～冬のスポット商品として、ぜひ一度お試しください。

フレーバー／apple, cidre, fermenty, raisin, chocolete, raspberry

生産地 /チアパス州 ラス・マルガリータス サン・ラファエル
精製方法 /アナエロビック　ナチュラル
標高 /　1,250～1,400m
品種 / パチェ
クロップ年 /　2022年8月入港
生産者 /デリシャス農園の生産者さん
乾燥 /アフリカンベッド
栽培・農薬の使用 /栽培期間中、農薬化学肥料不使用、シェードグロウン


[ 生物の楽園、サン・ラファエル]
このコーヒーの栽培されるのはサン・ラファエルという小さな町、そこでドン・ラファの通称で呼ばれるフィンカ・ドンラファはチアパス州のラスマルガリータスに生産拠点におく農園グループです。チアパス州の中でもEastern Highlandsのエリアにあり、グアテマラとの国境にも近く、産地としても名高いウェウェテナンゴと同じ山系に所属します。またこの農園のあるエリアはラカンドンと呼ばれるジャングル地帯として呼ばれています。グァテマラにまで続くこの熱帯雨林地帯は生物の宝庫であり、メキシコ全体の33%の鳥類、25%の動物、56%の昼行性の蝶類、16%の魚類がこのエリアに生息しています。このラカンドンでは、生物保護区域外での森林伐採が問題視されており、森林を守りながら換金作物を栽培するアグロフォレストリーが積極的に導入されており、コーヒーもその作物の1つです。

[品種パチェと品質向上の取り組み]
中米産のコーヒーで稀に見かけることがありますが、フィンカ・ドンラファではパチェという品種の栽培が盛んにおこなわれています。ティピカの突然変異種とされており、香味が優れ、木の背は低く、病気や害虫への耐性の高さがあるなど、栽培のしやすさのある品種です。彼らはこのパチェのコーヒーを、バナナとチャラム (インガベラ) の木によるシェードツリーの下で育てています。完熟したチェリーを選び、コーヒーはきれいな水タンクに通され、浮いているチェリーを取り除き、残りは発酵工程へと運ばれます。発酵時はコーヒーチェリーを密封されたEcotactのバッグに 72 時間入れ、無酸素状態をつくります。発酵が完了したら、アフリカンベッドで天日乾燥。最後には生豆の水分値を10%～12%の範囲内になるように調整します。そんな彼ら自慢のパチェ アナエロビックナチュラルは、2019年・2022年と国内のCOEにて入賞（19年 2位、22年19位）を果たしており、極めて高い品質と技術があるとして、国外のロースターやバイヤーから認められています。今期はその中でもひと際フレーバーが際立った、フィンカドンラファに属するデリシャス農園のクロップをお届けいたします。


※パッケージデザインは変更する場合がございます